土曜日に授業がない中学校リスト【自由な校風、男子、首都圏】

学校を探すにあたって、こんな学校だったらいいなという希望を書き出してみました。

我が家の子は、公立小学校が合わないので、公立中学校も合わなそうな気がします。だから私立（か国立）がいいかなと思うのですが、私立は週6日制のところが多い。「学校嫌いの子が、週6日も学校に行けるのか？」と不安に思っています。

また、週末の課外活動が居場所になっており、その居場所を確保したいという気持ちがあります。ですから、土曜日は学校がないほうがいいのです。

ところが、「完全週5制で、男子が通える公立以外の中学校」という選択肢がびっくりするほどないのです！　そこで、twitter Xで助けを求めたところ、たくさんのご回答をいただきました。

おかげさまで、独り占めするにはもったいないほどの情報が手に入りました。今回は、皆様に教えてもらった学校や、追加で自分で調査した学校をシェアしていきたいと思います。

※偏差値は四谷大塚を参考にしています。また、女子と男子で偏差値が違う場合、男子を参考にしています。
※偏差値は、年度や受験日・受験方法によって変わります。正確な情報はご自身で確認をお願いいたします。

週5日制の中学校（私立・国立）

まずは、「週5日」「私立か国立」「首都圏」のリストです。東京だけでなく、首都圏も含んでいます。

今回調べた情報の中で、「週5、都内、男子、私立か国立」を満たす学校は、わずか4校でした。さらに、23区に限定すると、「青山学院中等部」のみという結果になりました。

国立は、隔週で授業があるところが多く、週5日制の中学校は見つかりませんでした。

学校名	共学／男子	国立・私立	土曜授業	偏差値	所在地	備考
青山学院中等部	共学	私立	なし	59	渋谷区	45分×6時限。
逗子開成	男子	私立	なし	57	神奈川県伊豆市	土曜日は教科の授業は行われず、学年行事や、クラブ活動、土曜講座などに充てられる。
ドルトン東京学園中等部	共学	私立	なし	49	調布市	私服。45×7時限。「自由」と「協働」の理念。
公文国際学園	共学	私立	なし	52	横浜市戸塚区	寮あり。私服。60×5時限。
山手学院	共学	私立	なし	52	横浜市栄区	希望者を対象に「土曜講座」あり。
玉川学園中等部	共学	私立	なし	–	町田市	IBプログラム。50分×6時限。
東海大学付属相模中学校	共学	私立	なし	40	神奈川県相模原市
国立音楽大学附属中学校	共学	私立	なし	–	国立市	私服。

完全週6日制ではない学校（都内近郊）

「完全週5日制」ではありませんが、隔週で土曜日が休みの学校もあります。国立が入ってくるので、だいぶ選択肢が増えます。

以下のリストには、「難易度中の上」だけではなく、「最難関校」も含まれます。

学校名	共学／男子	国立・私立	土曜授業	偏差値	所在地	備考
筑波大学付属駒場中学校	男子	国立	隔週	74
渋谷学園渋谷	共学	私立	隔週	70	渋谷区
広尾学園	共学	私立	月1回休み	65	港区
広尾学園小石川	共学	私立	月1回休み	58	文京区	月2回休みという情報もあります
順天	共学	私立	月1回自宅学習	48	北区	面倒見がよい「管理型」かもしれません
お茶の水女子大学付属中学校	共学	国立	月1回程度土曜授業	50	文京区	高校は女子のみ。女子の偏差値は64
筑波大学付属中学校	共学	国立	隔週	66	文京区
学芸大附属国際	共学	国立	月1程度？	–	練馬区	バカロレアプログラム。校則によれば土曜日は休業だが、登校する日もある様子。
学芸大附属竹早	共学	国立	月1程度？	57	文京区	校則によれば土曜日は休業だが、探究活動を土曜にしている様子
学芸大附属世田谷	共学	国立	月1程度？	58	世田谷区	校則によれば土曜日は休業だが、探究活動を土曜にしている様子
学芸大附属小金井	共学	国立	月1程度？	50	小金井市	校則によれば土曜日は休業だが、探究活動を土曜にしている様子

「受検」がある公立中学校

首都圏には、地域の公立とは異なる、「公立中高一貫校」が存在します。公立には、区立と都立があります。「受検」がある公立中学校の中には、土曜日授業がない学校もあります。

地域の公立とは校風が違う可能性も高いです。通学圏内であれば検討してみてもよいかもしれません。

学校名	共学／男子	国立・私立	土曜授業	偏差値	所在地	備考
都立小石川中等教育学校	共学	都立	なし	68	文京区	45分×7時間授業
都立立川国際	共学	都立	なし	57	立川市	令和３年度から土曜授業はなし
都立桜修館中等教育学校	共学	都立	月2回	61	目黒区
都立白鴎高等学校 附属中学校	共学	都立	隔週	58	台東区
都立富士高等学校 附属中学校	共学	都立	隔週	58	中野区	スーパーサイエンスハイスクール
都立三鷹中等教育学校	共学	都立	月2回程度	57	三鷹市
都立南多摩中等教育学校	共学	都立	隔週	58	八王子市
都立武蔵高等学校 附属中学校	共学	都立	なし	62	武蔵野市	土曜日は部活や家庭学習
都立両国高等学校附属中学校	共学	都立	月2回	61	墨田区

学校選びの注意点

週5日制の注意点

週5日制だから、ゆとりがある学校生活とは限りません。以下のような点に注意が必要です。

• 長期休みが短すぎる
• 一日の授業時間が長い
• 登校時間が早い
• コロナなどによる休校の影響を受けやすい
• 部活動によっては、土曜日も半強制登校になる

自由な校風の難しさ

「自由な校風」というと、「麻布」や「渋谷学園」などが有名です。ほかにも「自由」とされている学校は、偏差値上位の学校が多いようです。これは憶測にすぎませんが、うまく自由をコントロールするだけの自律心がある子が多いからかもしれません。「自由をうまくコントロールできず、ただ混沌とした学校もある」というコメントもありました。

本人にとって心地の良い自由かどうかは、大切です。学校選びの際には、学校見学に行くことが欠かせないと感じます。

国立は週5ではない

国立は週5だと思っていたのですが、正確には隔週や月1で土曜日の授業があることが多いようです。学校によっては、時間割もあるそうです。

また、国立は内申が必要なところも多く、不登校児にはこれもハードルになります。

キリスト教（プロテスタント）は週5のところが多い

キリスト教では、土曜日を安息日、日曜日を礼拝日としているようです。そのため、キリスト教系の学校では、土曜日がお休みの学校が見られます。今回は女子校は調べていませんが、特に女子校はこの傾向が強いようです。

私立大学付属は出席日数に注意

「週5、23区、男子、私立」とすると、実質的には青山学院中等部しかありません。「よし、それなら青学！」と思うかもしれませんが、不登校児には私立大学の付属中学校はハードルが高いかもしれません。なぜなら、内申や出席日数が加味されることが多いからです。

「適応指導教室に毎日通ったとしても、普通の小学校に通っている子と同じ扱いにはできない」とはっきりおっしゃる学校もありますので、事前に中学校側に確認しておくと安心です。

一方、進学校は、内申を加味しない（提出不要または、提出するが合否に影響しないとはっきり名言している）ところが多数派です。

公立という選択

地域の中学校に合わないと感じている場合、入試のある公立（都立）も視野に入れてもいいかもしれません。

インターナショナルスクールという選択

インターナショナルスクールは、土日休みのところが多く、校風も日本の学校に比べてはるかに自由なところが多いです。中学では、入学時点で英語の学力を求められることが多いですが、学校によっては英語のサポートが入ることで、現時点の英語力が低くても受け入れを行っている場合があります。

インターナショナルスクールを検討する場合は、中学入学を待たずに、早めの転校を検討してもよいかもしれません。

まとめ：土曜日に授業がない私立・国立は希少

今回調べたところ、「男子が通える」「土曜日に授業がない」「公立以外」の学校はかなり少ないということがわかりました。

けれど、「23区でなくてもいい」「隔週でもいい」「公立でもOK」「インターもあり」など、少し条件を譲っていけば、選択肢は広がります。

また、「小学校の頃は登校が難しかったけど、自分に合った中学校に進学したことで、嘘のように楽しく通っている」という話も、聞いたことがあります。ですから、「土曜がない学校」にこだわりすぎないことも大切かもしれません。

このリストが、学校選びの参考になりますように。

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