コグトレをご存じですか?
コグトレは、Cognitive Trainingの略で、もともとは少年院の子供たちの認知力向上のために開発されたものです。今では小学校や、幼児教育としても取り入れられています。
少年院用のプログラムと聞いて、抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、内容はどんな人にも効果が見込めるトレーニングだと思います
なぜコグトレをやるの?
実は、これまでにも、コグトレの「線つなぎ」やビジョントレーニングに取り組んでいるのですが、「視覚」と「脳と手の協働(手先の器用さ)」の力がアップしたという実感がありました。
効果が実感できたので、今回は、処理力やワーキングメモリの強化をねらいたいと思いました。
凸凹が緩和されて、本人が生きやすくなるといいなと思っています
このトレーニングを通じて、私が期待しているのは、以下のようなこと。
- 注意力が向上し、指示を聞き逃すことが減る
- 周りのペースに合わせることが上手になる
- 処理速度が高まり、優先順位のつけ方が上手になる
- 空間認識の力がアップし、図形問題に強くなる
- 運筆力をつけたい
コグトレの公式HPを見ると、期待できる効果についても詳しく載っています。我が家の希望は、公式サイトの表現に倣えば、以下に相当すると思います。
- みる力の応用力をつけたい
- 処理スピードを上げたい・注意力をつけたい
コグトレのやり方
実は、書籍を購入したときに、しっかりとコグトレに取り組むつもりでした。しかし、思っていたよりも準備が大変で、断片的にしか取り組めていませんでした。
今回は、計画的かつ網羅的に取り組みたいと考えています!
コグトレには、いろいろなバージョンが発売されているようですが、我が家が取り組むのは、もっともオーソドックスなこちらのバージョン。
難易度的にも問題なさそうです。文字が読めることを想定して作成してあるそうですが、幼児さんでも一部取り組めるものがありますよ。
トレーニング期間について
書籍で紹介されているトレーニングの期間は、以下の2つ。
グループセッション(60分):週に2回
個人セッション(60分):週に5回
グループセッション(20分):週に2回
個人セッション(30分):週に5回
我が家の場合は、「8カ月プログラム」をベースに取り組むことに決めました。算数や国語などの教科学習もしたいですし、「4カ月プログラムのほうだと、1日あたりの負担が多そう」と感じたためです。
始めたのは、9月。
年度内に終わらせたいという気持ちもありますので、余裕があるときには少し多めに取り組みたい
トレーニングの内容について
4カ月プログラムの場合、内容は以下の通り。
- 1~2カ月め
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「最初とポン」、「まとめる」などのワーキングメモリ・処理速度を鍛えるもの+「線つなぎ」(資格認識)
- 3~4カ月め
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1~2カ月めとかなり近い。「数字はどこ?」など視覚系ワーキングメモリが形を覚えるものから、位置を覚えるものに。
- 5~6カ月め
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視覚系の問題が「写す」課題から、「見つける」課題にレベルアップ。回転図形なども登場します。
- 7~6カ月め
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「想像する」(言語理解や、流動系推理の問題)が登場。
ワーキングメモリ・処理速度・視空間認知の問題は、最初から最後まで。推論系の問題は、最後にちょっと出てくるイメージ
言語理解凸、知覚推理凸のお子さん(ギフテッドに多い)の場合、前半だけでも、効果が見込めるかもしれないと感じました(個人の感想です。科学的な根拠があるわけではありません)。
我が家の場合、すでに「線つなぎ」はかなり取り組んできました。そこで、「線つなぎ」の最初の10枚ほどは飛ばすことに決めました。
また、自宅で取り組みますので、グループセッションもマンツーマンで取り組みます。
まずは準備
これまで断片的な取り組みでしたが、今回は計画的に行こうと思います。そこで、準備として以下のことを行いました。
- プログラムの流れと課題内容をしっかりと確認する
- 課題をプリントアウトする
- グループセッションのプリントを、1回分ごとにまとめてファイルに入れる
- 個人セッションのプリントは、まとめてファイルに入れる
- 解き終わったプリントを整理するためのバインダーを用意しておく
グループセッションの課題は、3種類あります。毎回3種類をプリントアウトするのは、大変ですし、時間を取られます。私の場合、これが継続のネックになってしまいますので、最初から1~2カ月分を用意して、1回分の分量のセットを作っておくことにしました。
また、どの課題に取り組んだかを振り返るために、解き終わったプリントを収納するフォルダを用意しました。
実際にやってみた!
準備が完了したところで、さっそく、コグトレをスタート。
1日目(グループセッション+個人セッション)
第1回目、実際にかかった時間は、グループセッション20分(本の通り)、個人セッション23分(本より短い)でした。スムーズに取り組んでいるように見えましたが、けっこう疲れるようです。
その後の教科学習では、疲れが見えました
1回分をファイルにまとめていたことで、いままでよりもぐっと取り組みやすくなりました。これからコグトレにチャレンジされる方には、ぜひ事前準備をおすすめしたいです。
2日目(個人セッションのみ)
第2回目は、個人セッションのみ。つまり、点つなぎの課題を2枚です。このくらいであれば、その後の教科学習にも大きな差しさわりはなく、負担が少ないようです。
3日目(グループセッション+個人セッション)
3日目は、ふたたびグループセッションを。
グループセッションは、ワーキングメモリと処理速度系の問題が中心です。本人の中では苦手な分野にあたります。十分によくできていますが、本人としては「思っていたよりできない」と不全感を覚えるようです。そのため、取り組みでは消耗が激しいです。
今後は、様子を見て、グループセッションの一回当たりの量を半分にして、週4回にするかもしれません。
結果は後日
今回の取り組みは、8カ月という長期にわたります。場合によっては取り組みを中断することもあるかもしれませんが、ご容赦いただければ。
コグトレの塾などもありますが、民間でお願いしようと思うと、かなり高額になってしまうのは避けられません。少し大変ですが、私は自宅で取り組むことを選びました。
書籍代のほかに、印刷の費用がかかりますが、かかるお金はそのくらい。
また随時、経過報告などをできればなと思います。
ポスト内容は、「ギフテッド関連」「子育ての困難」「中学受験」「不登校」「おうち英語」「知的好奇心を刺激するイベントの紹介」など。情報収集・交流の場としてご活用ください。