ギフテッドの習い事探し【芸術編】

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今回は、ギフテッドの習い事探しの第2回。芸術系の習い事をご紹介します。

目次

習い事の選び方

ギフテッドのお子さんの中には、芸術面で才能を発揮する子もいます。

そうは言っても、才能らしい才能があるとは限りませんし、周りより才能があっても、それが生きる術になるかどうかもわかりません。もちろん、才能がなくても、何も問題ありません。

ですから、習い事を探すときには、「才能探し」にはならないほうが良いと思います。本人が楽しく、生き生きできる活動を探しましょう。

本人の希望

スポーツ編でも書きましたが、習い事選びで一番大切なことは、本人の希望です。もし、本人がやりたいことがあれば、ぜひそれを優先してあげましょう。

得意な分野=得意をどんどん伸ばせる!

苦手な分野=本人が苦痛と感じることなく、苦手を支援できる!

好きであれば、得意でも苦手でも、大きなメリットを得られます。

距離と時間

子ども

学校だけで、くたくただよ

電車はつかれちゃう

「学校が合わなくて、帰宅時にぐったりしている」「過敏さがあり、電車移動が負担になる」という場合、自宅からのアクセスもポイントです。

親の負担も考えるなら、徒歩や自転車で通える範囲がベストです。

また、習い事の「開始時間」にも注目してみましょう。自宅に帰ってきてすぐは、出かける気持ちになれないこともあります。そんなときは、玄関先でランドセルを預かって、自宅に帰らないで習い事に直行することで、本人の負担も減るかもしれません。

お休みの日の午前中なら、体力もあり、比較的取り組みやすいかもしれません。

音楽系

音楽系は、定番の習い事ですね。お子さんに聴覚過敏がある場合、音楽の才能がある可能性もあります。

また、音楽系の習い事で特徴的なのは、個人指導が多いということ。集団に苦手意識がある子でも、続けやすいでしょう。

最初は個人指導が多いですが、年齢が上がってくると、オーケストラに所属したり、バンド活動をしたりと、集団で音楽活動をすることもできます。もちろん、引き続き1人で演奏を続けることもできます。自分にとって心地よい環境を選びやすいのがメリットです。

中高生だと、バンド活動を行ったり、友達同士でカラオケに行ったりすることもあります。「音楽ができる」というのは友人関係において強みになりますね。

また、ギフテッドのお子さんは、他者と同調するよりも、自分の興味を優先する子が多いように思います。そのため、「共通の趣味」があると、ぐっと友人関係を築きやすいです。

ピアノ

ピアノは、定番の習い事です。左右で違う動きをするので、脳が鍛えられると言われています。

ピアノは、個人指導のことが多いですが、一方で、友達や先生、親と連弾など、親しい間柄で協働する機会もあります。また、音楽会での伴奏など、学校で活躍する場も得られるかもしれません。

バイオリン

ピアノの次に人気の音楽系の習い事と言えば、バイオリンではないでしょうか。最初はピアノから初めて、バイオリンに移行する子もいますね。

バイオリンも個人指導のことが多いようです。

小学校では、あまり披露する場はありませんが、中学生や高校生になれば、オーケストラ部で音楽好きの友達とつながりやすいです。

余談ですが、バイオリンを習っていた小学校時代の友人は、フランスにわたり、バイオリン職人になりました。いろいろな未来がありますね。

リトミック

年齢が小さいうちは、リトミックもおすすめです。音感を養ったり、リズム感も身に着くと言われています。音楽系の習い事の入口にもぴったりです。

和太鼓

和太鼓が他の音楽と大きく違うのは、音階がなく、リズムだけだという点です。音の響きも独特で、身体に響いてくる感覚がありますよね。

また、身体を大きく動かすので、スポーツに近い印象も受けます。さらに、1人で演奏することがあまりなく、集団で息を合わせる必要があるため、音楽の中ではめずらしく、団体競技(?)です。

他の音楽ははまらなかった子でも、「和太鼓は好き」という可能性がありますので、挑戦してみてもいいですね。

美術系

美術系の習い事は、基本的には個人指導です。「本番」がなく、自分の納得がいくまで作品に取り組める点も特徴です。

音楽のように、団体で活動する機会はあまりありません。

絵画

ギフテッドの中には、絵画に才能を示す子もいます。絵画も音楽と同様、長く続けられる習い事であり、大人になっても趣味として続けることができます。

「本番」や「試合」はありませんが、作品展に出展したり、コンクールに応募したりといった見せ場があります。小・中・高と学校でも取り組みますので、子供の自信につながるかもしれません。

ただ、基本的には1人で取り組むものなので、人間関係を築くうえでは、音楽のほうが有利かもしれませんね。

造形教室

造形教室は、工作をする教室です。絵画と工作は、学校では「図画工作」といっしょくたにされますが、活動内容はかなり異なります。

ギフテッドのお子さんには、工作が好きなお子さんも多いです。

私は幼少期に造形教室に通っていましたが、「飛び出すカード」や「ひもを引っ張ると動く」などからくりのある工作をするのが、とても楽しかった記憶があります。ものの仕組みなども学べるので、絵画とはまた違った面白さがあります。

STEAMのアートとエンジニアリング、両方の要素があります

手先の不器用さがある子の苦手克服にもおすすめですよ。

劇団

スポーツ編でもちらりと紹介しましたが、習い事として劇団に入るという方法もあります。劇団では、歌、ダンス、演劇などに総合的に取り組みます。

自己表現という要素が強いので、芸術編に組み込んでいますが、バレエをやったり、ジャズダンスをやったり、スポーツ的な要素もあります。また、舞台に出れば「本番」もあります。

学校で披露する機会はあまりありませんが、度胸がついたり、大きな声を出せるようになったりするかもしれません。

硬筆・書道

硬筆や書道も、人気の習い事の1つです。

ギフテッドのお子さんの場合、書字に苦手感のある子が多いのではないかと思います。

硬筆の場合、苦手なことに真っ向から取り組むことになるので、親も本人も大変かもしれません。ですが、字がきれいになることで得られるものもあります。

  • ケアレスミスが減る(数字の読み間違いなど)
  • ちゃんとしているという評価をもらいやすい
  • 漢字テストで減点されにくい

硬筆を習わせるときは、「本人にとって負担が重すぎないか」「自己肯定感が下がっていないか」をよく観察してあげるといいですね。

習字は、硬筆よりも書く文字数が圧倒的に減るので、だいぶ取り組みやすいのではないでしょうか。また、硬筆よりもアートの要素が強くなります。

またまた余談ですが、書道アーティストになった友人もいます。どんな未来があるかわかりませんね

まとめ

芸術系の習い事も、たくさんありますね。ここで紹介した以外にも、以下のような習い事があります。

  • 華道
  • 料理
  • 日本舞踊

ギフテッドの特性があるお子さんは、「モチベーションがないとまったく動かない」とよく聞きます。そのような特性から、スポーツでも芸術でも、一番大事なのは本人の希望だと思います。

以下の記事では、スポーツ系の習い事についてご紹介しています。習い事選びの参考になりますように!

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